イラスト 2011/02/24 重音テト ふたたび pixivのイラリク絵。 今度は綾瀬さんからVOCALOIDの「重音テト」のご希望がありました。 前回ルカを描かせていただきましたが今回はテト。 しかもこのテト、元々はガセネタで架空の商品のキャラだったけど 本当にボーカロイドとして返り咲いたんだとか。 凄い根性を持ったキャラクターです(・ω・)b 完成したイラストはこちら。 上の画像は珍しくpngにしました。 ただ少しだけサイズが小さいけど劣化してないのでお許しくだせぇ。 加工前はこんな感じ。 髪の色は加工前の方が気に入ってるんだけど 背景は加工後の方が良く出来たかも。 ではここからメイキングに移りますが 今回は加工がメインだったので加工のメイキングです。 ちなみにキャラクター、背景は特に特殊な手法を使ってないし 今までのメイキングのほうが良いかと思ったので省きました。 イラレで完成した状態からスタート。 加工する際にはPhotoshopを使うので立ち上げておきます。 まず背景からPhotoshopに移動させるので不要な部分のレイヤーは非表示にしておきます。 「ファイル」の「書き出し」をクリックします。 ①「フォーマット」を「psd」にします。ちなみにpsdはPhotoshop用の拡張子。 ②「各アートボードごと」にチェックを入れます。 ここにチェックを入れる事でアートボードの外側は切り取られます。 こうしないと下部の横長い雲がまるまる全部出力されてしまいます。 ちなみに背景のグラデーションがかかってる部分がアートボードだべさ。 ③「範囲」のラジオボタンにチェック。これは基本的には「全て」で構いませんが 今回自分はアートボードを複数用意していたので範囲の「1」にしてます。 ①解像度は「標準(150ppi)」に設定。 もうご存知だと思いますが解像度が大きいほど仕上がりが綺麗になります。 自分は落書きの場合は72ppiに、印刷する場合は300〜350ppiに設定してます。 ちなみにパソコンのモニターは72ppi以上綺麗に表示できないので 印刷しない場合は基本的に72ppiで構いません。 ②「レイヤーを保持」チェック。 「レイヤー保持」にチェックを入れるとPhotoshopに移動したときに レイヤーが細かく分類されてます。 例えば頭の部分を出力したら 「レイヤー1:頭」ってなる部分が 「レイヤー1:頭、レイヤー1-1前髪、レイヤー1-2輪郭、レイヤー1-3顔…」 と細かく分類されます。ただこれは自動でわけてくれるわけではないので あらかじめレイヤー、グループ分けしとかないとダメ。 ③「アンチエイリアス」にチェック。 ドット絵を描く場合は逆に外す時が多いですが 基本的にチェックを入れておきます。 ちなみにチェックを外すとジャギジャギのカクカク。 「ぼけ」が一切ない角張った状態になります。 背景が終わったら他の部分も同様に。 書き出したらPhotoshopで開きます。 こうしてPhotoshopへ引っ越しが完了。 レイヤーの名前がややこしい場合は名前をつけなおします。 紙の素材を用意しておきます。自分は購入したものを使ってますが ネットでも探しまわればあるかも。スキャナがある人は自分で作るのも手かも。 あとPhotoshopでテクスチャを作るのが得意な人は自分で生成するのも良い感じ。 一番後ろの背景に使うテクスチャ。 紙、水彩絵の具の写真を合成して作ってます。 合成する際は右上の「描画モード」を色々工夫してみると面白い事に。 乗算、焼き込みカラー、覆い焼きカラー、オーバーレイ辺りがオススメ。 背景のテクスチャが完成下段の雲の影つけ加工開始。 下段の雲は横一列で一つのレイヤーになっています。 ここで下段の雲のレイヤーの中で、どれか一つのレイヤーをクリックして レイヤースタイルを上の画像の通りに変更。 こうすると影が出てきます。手描きでは描きません。 一段だけでも影つけのレイヤースタイルが決まれば そのレイヤーを選択して右クリック、「レイヤースタイルのコピー」を実行。 そんでもってスタイルを同じにしたいレイヤーを選択して 「レイヤースタイルをペースト」をクリック。こうすると 他の列の雲にも影が付きます。 下段の雲は一旦終了。次は白い点。 白い点を複製して「フィルタ」の「ぼかし(ガウス)」を実行。 今回大体20pixほどぼかしてます。 Photohopではこの「フィルタ」と先ほどの「レイヤースタイル」と「描画モード」を 変更することで簡単に加工できます。 そんでもってこの3つをいじくるのが基本だと思います。 ※なんか背景がかなり変わってますが 途中でフリーズしてやりなおしたからです。ごめんちゃい。 月からも影を出します。レイヤースタイルはこんな感じ。 背景のように前面にテクスチャを貼るのではなく 切り抜いてテクスチャを貼る場合の例です。 あらかじめ描いておいた星のレイヤー部分のサムネイル (上の画像で言えば「レイヤー9」と書かれてる部分の左側の小さい窓) をctrを押しながらクリック。これで上の画像のように星の部分だけ選択できます。 これで紙のテクスチャをコピー&ペースト。 コピペしなくてもマスクを使う方が本当は汎用性が高くて良いのですが 容量が重くなって動作が遅くなるので自分は基本的にマスクは使いません。 最後にテト本体を立体的に見せます。 上の画像が影がない未加工状態。 とりあえず前髪部分だけレイヤースタイルを変更して 影をおとしている状態にしました。 あとは下段の雲の時同様、レイヤースタイルをコピーして 他の部分(他の髪の毛、手足、胴体など)のレイヤーにペーストするだけ。 こうしてめでたくテト全体にも影が出来ましたとさ。めでたしめでたし。 これで基本的には全て完了。後は微調整を加えて完成状態になります。 あとはpixivにアップするだけじゃい。これでメイキングはおわりです。 今まで切り絵風な絵に何度も挑戦してきたものの失敗。 だけど今回は自分が頭に思い描いてるモノに近づけた気がします。 綾瀬さんリクエストありがとうございました! 普段ボーカロイドを描く事は全く無いのでご期待通りかどうか解りませんが どこも全く手は抜いてないのでご勘弁くださいませ(つω・)