映画 2011/08/21 「屋敷女」の感想 先ほど おフランスのスプラッターホラー映画「屋敷女」を見ました。 ラストに酷いシーンがあるので修正されてるバージョンと 無修正のバージョンがあるとのことですが、自分が見たのは無修正の方でした。 最近こういう映画見てなかったけど…やっぱり好きですね。 ↓※予告編だけど血の描写が激しいので苦手な方は注意 タイトルは凄い面白くなさそうだったのですが、いざ見てみたら 全体的にはメチャクチャ自分好みでした。 この作品の面白いと思ったポイントは 普通のホラー映画にない要素が多いこと。 ①加害者の正体があらかじめ解っている(外見だけだけど) ②加害者側にも感情移入してしまう ③全く先の展開が読めない など。 ①: 加害者側の姿が最初からハッキリと映し出されていること。 これはホラー系の映画ってモンスターやら加害者側って最後の方まで 姿や顔がイマイチ見えないのが当たり前なのですが、 この作品では登場してからすぐに顔が映っています。 上の予告編でも普通に顔映ってますよね。 (そもそもパッケージ自体が…) ②: あと加害者側のキャラクターがホラー映画に少ないタイプでした。 普通のホラー映画は加害者側やモンスターは 「頭の狂った殺人狂」みたいなタイプが多くて 被害者を追いつめること自体を楽しんでいるタイプが多いと思います。 けどこの加害者、被害者を追いつめても全然嬉しそうな表情を見せない辺りが 「なんで被害者を追いつめるんだ?」と見る側に思わせる辺りが良いと思いました。 予告編でも少しだけ映っていますが加害者が思い通りにいかなくて 悔しがって扉を蹴ってるシーンが人間らしくて凄く印象に残ってます。 あと関係ない話だけど、加害者側がすごく美人…なんだけど 最初に顔が判明するシーンでタバコ吸ってる時の顔って 全くの別人に見える。と言うか最初おっさんだと思った。ゴメンネー。 ③: そして先の展開が読めない。 自分が想像していた終わり方と全然違う。 良い意味で完全に期待を裏切ってくれました。 作者がホラー映画ファンの考えを見抜いてる辺りは 「肉鉤のいけにえ」に似てるかもしれません。 逆に残念だった点は ①邦題がイマイチ ②やや無理のある(納得いかない)シーンがある です。 ①: この作品のタイトルは「座敷女」から取っているそうですが、 関係無いのに紛らわしい感じ。あまり怖い印象が持てません。 もちろん原題とは全く関係ありません。 ②: 途中で出てくる警察官(刑事?)の行動に無理がありすぎる。 そりゃホラー映画に有能な警官が出てきたら事件があっさり解決して終わるけど それでも警官の行動が非現実的すぎる。 あと警官のワリに体力なさすぎるような…? 本物の警察の人がこの映画見たら不快に思うんじゃないでしょうか。 今の所1番好きな映画の「ハイテンション」に 似てるなぁと思ってたら監督が同じでした(つω・) そういやハイテンションもフランスの映画でしたね。 修正されていると言われてるシーンは 思ったよりもグロテスクでもなかたっけど 男性が見る場合と女性が見る場合で全然反応が違うかもしれません。 あの終わり方は賛否両論ありそうだけど、個人的には 自分が思っていたよりも更に良い終わり方でした。 こういう映画もっと増えないかなー。 個人的にこの映画は大満足でした。 ハイテンションに並んで自分が見てきた映画の中で2番目に好きな映画かも…!