イラスト 2011/07/31 「どうやったら絵が上手くなるか」を考える 絵を描いてるうえで必ず気になること「どうやったら絵が上手くなるか」。 これを色々な人(美術の先生や現役のプロ)から聞いた答えがどれも 「デッサンor模写の数をこなすこと」というのが答えでした。 これ以外の答えは聞いたことがありません。 「デッサン力をつけること」と言われた方もたくさん居ますが 遠回しに上記と同じ意味になるかと思います。 自分はせっかちなので、つい手早く絵が上手くなる方法を探しがちなのですが 長い時間をかけてコツコツ描いていく以外に道がないと最近思いました。 そもそも「もっと早く上手くなれる手はないのか」と考えてる時間自体が 勿体ない気がします。 「模写の場合は写真はダメ」とか「写真でも良い」とか色々な意見を聞きましたが、 とにかくに考える前に何でも良いから描き写すことが大事なのだと思います。 「では、なぜデッサンor模写の数をこなすことで成長するのか」 という考えは質問したことないのですが、自分の考えとしては 一般的な「綺麗な絵」や「上手い絵」は立体的に見える絵をさすのだと思います。 カートゥーンのキャラクターのように強いデフォルメ絵で 現実と全然違うように見えていても根本的な所は 「頭の中で立体物を描けて、紙に描けるか」ということだと思います。 (そのせいかカートゥーン作品を手がけられてるプロはみんなデッサンが凄い) あとオマケに以前からブログに載せようと思っていたのですが 絵を描く授業でノートにメモしておいたことを載せておきます。 人物鉛筆デッサンTips: ・暗い部分はとことん黒く塗る。 そうしないと全体的にコントラストが弱くなる。 ・アゴから首の間は思っている以上に離れている。遠近感を出すこと。 ・かた、こし、ひざの腰の位置が、どれくらい「ねじれている」状態かをよく見ること ・鉛筆を使う数が少ないと、どうしてもコントラストが強くなりすぎる。 繊細に描きたい場合は鉛筆の数を増やすこと。 (でもBだけで描いている人も居るので一概に言えない) ・一番黒いと思う部分に黒をのせまくると、全体的にうすい絵にならない。 ・描き方を聞く前に実際に描くのが一番良い手。 描く前から「○○はどうやって描いたらいいですか?」と受け身になって 先生に聞くのはあまり良い解決方法ではない。 自分で何度もチャレンジしてからやっと答えが見えてくるし、 答えは人によって違う。 ・バランスを良く描いていて、全体を見ること。 一部を細かく描きすぎると全体のバランスが解らなくなってしまう。 ・輪郭線を強くしたデッサン絵は立体感が無い。 ・デッサンが好きで何度も描いて上達する人も居れば 嫌ながら続けて上達する人もいる。 ・アゴ、鼻、目の周りは実際に見ている以上に立体感がある。 ・輪郭線は意識して描くものではなく、自然と出来るもの。 ・白と黒の中間のグレーが何色もあることに注意 ・ヒザも意外と凸凹面が多い ・デッサンに定規を使っても問題無い ・描き慣れると頭の中で描いてしまうことに気をつけること 1回目に描いた絵より2回目に描いた絵の方が下手な場合がある ・良い絵を描きたい場合は、ベースがしっかりしていない状態なら 先へ進めてはいけない。 ゲーム、アニメ風キャラクターTips (アナログ、デジタル共通): ・大きさ(巨人など)を表現するにはダイナミックなパースが有効。 ・描き始める前からベースの色を決めておいたほうが良い。 ・手前に見えるモノを鮮やかにコントラストを強く、 奥に見えるモノは彩度が低く、コントラストを弱くすることで 遠近感が出る。 ・雲を描く場合、パースを忘れがち(プロでもあるんだとか) ・真っ白いモノを描く場合でも、意外に沢山の色を使う。 ・キャラクターの視線は見ている側に大きく影響を与える ・背の高さが同じキャラクターが並んでいると見ている側が飽き易い ・パレット上で色を混ぜるのではなく、キャンバス上で色を混ぜた方が 綺麗に見える場合もある。 ・背景に白(光)をを混ぜる事で空間の広がりを表現できる